北前船の寄港地、尾道
江戸時代中期、その当時の物流や産業に多大な発展をもたらしたといわれる「西廻り航路」が、河村瑞賢により開発されました。この航路は北海道の江差や松前から、奥羽・北陸・能登・隠岐等日本海側の各地を寄港地として、下関を経由して瀬戸内海に入り大阪へ向かうもので、そこでは「北前船」と呼ばれる商船が盛んに行き交いました。
北海道から大阪に向かう「登り荷」には、東北からの木材や米、そして北海道の干魚、塩魚、魚肥、コンブなどの海産物が、また上方からの「下り荷」には、塩、鉄、砂糖、綿、反物、畳表などがありました。港々で商売をしながら航行する北前船が立ち寄る港町は、船乗りや商人たちで大いに賑わい、町には、船主や船頭の邸宅、白壁の蔵がいくつも建ち並び、その繁栄ぶりを物語っていました。
平安末期、後白河法皇により開港された尾道は、中世、近世を通し瀬戸内海に君臨した由緒ある港町です。江戸中期から明治にかけては北前船の寄港地となり、北日本の米や海産物が集まり、また帰りの船には塩や畳表、酢、綿が積み込まれ、交易の一大中心地として大変な賑わいを見せていました。
北前船の昔より守り続ける伝統の味
まさにその時代、江戸中期の天明6(1789)年、私共はここ尾道で創業いたしました。北前船の昔より200年以上にわたり守り続けた伝統への誇りと自信、そして北前船が日本各地の物産を全国に届けたように私共も、心を込めて作る美味しい製品を全国の皆さまにお届けしたいという願いを込め、「北前亭」という名前を使わせていただいております。 |